オフィスデザインについて
延床面積は1333.14㎡で、2つのフロアに以下のような機能が割り当てられている。
20階:メインエントランス、会議室エリア、プレスルーム
19階:執務室、撮影スタジオ等
20階のメインエントランスから順に、デザインを紹介していきたい。
エントランス
20階のエントランスは、自社で運営しているプライベートブランドのデザインパターンやカラートーンなどのレギュレーションと表現が被らないよう、ブラックとグレージュを基調とした配色にまとめた。エントランスを際立たせるため会議室壁面はコンクリートパネルやファブリックなど、素材感を変えてそれぞれの部屋ごとに個性を持たせ、差別化を図っている。
会議室
壁位置はあえて雁行させ、リズムのある動線を持たせた。 視線の抜けを意識し、天井ボードを取り外して高さを確保した。また、会議室正面にはファッションとの関連性を持たせるためにファブリック張りをした吸音パネルを設けている。
レセプション
コーポレートロゴの横には、ファッション動画マガジン「MINE」やプライベートブランドのPRコンテンツを映し出す、120インチの大型スクリーンを設けた。
カフェエリア
エントランスのデザイントーンを踏襲し、統一感を持たせた。ハイカウンターやソファ、14人席のビッグテーブルを設け、休憩スペースとしてだけではなく、個人作業や社内イベントにも対応できる多目的なオープンスペースとした。
世界観を体験できるオフィスとして
今回の案件は、コーポレートブランドの刷新と同時期に行われたため、設計期間中、企業理念や行動指針のアップデートが間に合わない可能性があった。 そのため、創業時をよく知るメンバーとディスカッションを重ね、同社の持つ「世界観」を十分理解した上で、設計に取りかかった。 事業の拡大に伴い新しく仲間になるメンバーに対し、企業理念(Mission)や行動指針(Value)をいかに浸透させるかを課題としているクライアントは多い。 前述の課題を解決するためにも「自社オフィス」は、対外的な企業の顔としてだけではなく、企業理念や行動指針を社内に浸透させ、自社が向かう先の共通認識を常にする場である必要がある。 本件では採用していないが、企業ロゴやサービスを想起させる素材やグラフィック、オリジナルのアメニティーグッズを製作することも一助になるはずだ。
今後もクライアントの抱えている課題を的確に捉え、その解決に寄与できるような場づくりを追求していきたい。