市況は転換期へ。それでもオーナーの判断材料は少ない
右肩上がりが続いてきた首都圏の中古マンション相場に、変化の兆しがみられます。東日本不動産流通機構(東日本レインズ)によると、首都圏の中古マンションの成約㎡単価は2026年5月に前年同月比3.9%下落し、2020年4月以来73か月ぶりの下落に転じました。在庫件数も前年同月比で3か月連続の増加となっており、長く続いた価格上昇局面に変化が生じつつあります。
(出典:東日本不動産流通機構〈東日本レインズ〉「月例速報 Market Watch サマリーレポート 2026年5月度」2026年6月10日発表 https://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_202605_summary.pdf)
市況の変化により、先行きが読みづらくなったいま、判断のよりどころとして重要になるのが「どれくらいの数の誰が、いくらで、どんな物件を探しているか」という需要のデータです。しかし、この情報はこれまで主に不動産会社の内部で活用されてきた情報でした。
オーナーが頼れるのは、査定価格や周辺の事例といった「物件」の情報が中心で、購入検討者の実際の動向を把握する手段は限られていました。その結果、市況の変化に過度に振り回されて売却の判断に迷ったり、需要の実態に合わない価格で売り出してしまったりするリスクを抱えていました。
「自分の住まいに、実際に今どのくらいの需要があるのか」、これは売却を視野に入れるオーナーにとって、最も知りたい情報の1つです。本機能は、情報へのアクセス格差を解消します。実際の需要と実績という事実をふまえ、オーナー自身が自信を持って判断できる。そのための機能として、提供に至りました。
カウカモとウルカモの連携
当社は、住まいを探す購入検討者が集まる「カウカモ」と、売出前の住まいが集まる「ウルカモ」の両プラットフォームを運営しています。
「カウカモ」の強み・特徴
- 圧倒的な集客力 :会員数60万人超、年間利用者300万人以上の、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム
- 活発なユーザー行動 :多くの利用者による「条件・予算・希望エリア」等の検索行動を通じて、大量のデータが蓄積
- 独自のユーザー層 :スペックではなく「暮らし」を基準に住まいを選ぶ、感度の高い購入検討者が集まる
- 手厚いサポート :当社の購入専門エージェントが、物件探しから契約・引渡しまでまで手がける
「ウルカモ」でオーナーに届く、新たな価値
上記のカウカモの強みを、これまでウルカモでは活用していませんでした。今回、カウカモに蓄積された 2種類のデータを、ウルカモ上でオーナーに届けられるようになります。
- 需要データ :カウカモユーザーの検索・行動ログをもとにした、今どのくらいの人が、どんな条件・予算でどんな住まいを探しているかというデータ
- 実績データ :当社エージェント仲介で契約した物件のエリア、件数、価格のデータ
購入検討者とオーナー、両方のプラットフォームを持ち、契約・引渡しまで自社で手がけるツクルバだからこそ、需要と実績の両面を、オーナーに直接届けることができます。
機能概要:「購入検討者の動き by カウカモ」
本機能は、ウルカモに住まいを登録しているオーナー向けに提供される、カウカモの需要・契約データを可視化するダッシュボードです。データは毎月更新され、オーナーは自分の住まいを取り巻く需要の動きを継続的に確認できます。
主な表示内容
① あなたの住まいを探している人数(エリア別)
② 購入検討時期の分布(半年以内・1年以内・それ以降・その他)
③ よく検索されている予算帯(オーナーの売却希望価格・AI推定相場価格との比較)
④ 同エリアでのカウカモでの契約実績(総件数・最新3件の契約価格帯)
⑤ カウカモで実際に売れた近隣物件の事例
⑥ 売却意向に応じたパーソナライズコンテンツとアクション提案
ユーザーへの価値:オーナーの「本当に売れるのか」に、手応えを与える
住まいの売却において、オーナーが抱える最大の不安の 1つは「本当に買い手がつくのか」ということです。
これまでオーナーが頼れたのは、 AI による推定価格や周辺相場といった「価格」を示す物件評価が中心で、売却活動時に向き合うことになるリアルな需要データを直接把握することは容易ではありませんでした。
本機能は、「あなたの住まいを、今これだけの人が探している」「実際にこの価格帯で契約している」という購入検討者の実態を、オーナーに直接届けます。値段ではなく需要を可視化することで、売り出す前から「自分の家を買いたい人がいる」という手応えを強く得られる。これは、売却を考えていなかった人には自分の資産への新たな気づきを、売却に踏み出せなかった人には現実的な見通しを与えます。
執行役員CPO プロダクト・サービス本部長 溝口 健治からのコメント
首都圏の中古マンション市場は、成約㎡単価が73か月ぶりに下落し、在庫も増加に転じるなど、長く続いた上昇局面が転換の兆しがみられます。こうした局面では、相場というマクロな情報に加えて、『何人が、どんな条件で自分の住まいを探しているのか』『近い物件が実際にいくらで取引されたのか』という、解像度の高い事実の重要性も増します。
しかし、こうしたデータは、長らく不動産会社の内側に留まってきました。
当社は、住まいを探す人が集まる『カウカモ』と、これから住まいを手放すかもしれない人が集まる『ウルカモ』を運営し、不動産取引の実務まで自社で担っています。
私たちが目指すのは、長年のカウカモの運営と取引を通じて蓄積してきたデータを、プロダクトやサービスの垣根を超えて活用し、ユーザーにとっての新しい価値へと変えていくことです。
買いたいときも、住んでいるときも、売るときも。
ユーザーが最良の判断に足る事実を手にしたうえで、適切な意思決定ができる。情報の非対称によって生まれていた不安や遠慮を、AIや技術、そしてプロダクトの力で一つずつ解いていく。それが、当社のプロダクトたちが描く、これからの住まいの流通の姿です。
今回オーナーの皆さまにお届けする『購入検討者の動き by カウカモ』は、その実現に向けた第一歩です。ぜひご活用ください。
■ 売却に際しては、不動産仲介のプロ「カウカモ」が安全にサポート
ウルカモでの掲載をきっかけに、オーナーが「売却を進めたい」と決断した後は、当社の運営する「カウカモ」の仲介担当者がサポートを行います。複雑な重要事項説明や売買契約、決済、引渡しまでを「カウカモ」の仲介担当者が安全にサポートするため、双方が安心して取引を進めることができます。
